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今「声に出して読む日本語」という本が売れています。日本の名文の暗誦、朗読を通して「日本語の宝石」を身体の奥深くに埋め込み、生涯にわたって折りにふれその輝きを味わうというものです。私、神田香織はまさにそれを職業とする講談師になり20年になります。 「言葉は言霊」と言いますが、自ずと歴史や人物に興味が沸くようになりました。何より話すのが楽しくなりました。 「語り」で人を説得させる技術はすぐに身に付くものではありません。大切なのは基本です。私の経験を通じて、御社の店長のみなさまに講談700年の「話芸のエキス」をぜひ収得していただき、営業に役立ててもらえましたら幸甚です。 1.「話し方 しゃべりの基本の基本」 「大きな声を出そう」 声を出す技術 呼吸と発生 うつくしくなくともあなたの声で 一人で出来る訓練法 2.「すてきな大人〜自己紹介を楽しく」 講談調で自己紹介 リズムとテンポの大切さ 言葉と体 よい言葉を体で覚える(1) リズムの補助具 張り扇をつくってみよう 3.「人生に感動を」 暗唱と音読の技術 よい言葉を覚える(2) あなたの座右の銘は? 声に出してみよう 人に聞かせてみよう 楽しんでしゃべる 自然と口に出る言葉を持っていますか? 4.「はなし上手は商売上手」 セールストークの古典 「ういろう売り」 聞いている人を楽しくさせる 話芸 古典に学ぶ 5.「話題の素 ネタをひろう」 豊富な話題は豊かな人間性の糧 古典から学ぶ 身近なものから学ぶ 映画、ニュース、本からひろう 1分間でしゃべってみよう 「序・破・急」(起承転結) 緊張と緩和ということ 6.「ちょっとだけあなたも気分は講談師」 好奇心(チャレンジ)を持つこと よく知ること 人にはなすこと 個性 ひとりひとり魅力のある人間になろう 流行(はやり)の言葉は使わない。 毎回、参加者に宿題があります。テキストあり |
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皆さん、こんにちは講談師の神田香織です。私がこの世界に入ったのは、発声練習のお稽古がきっかけでした。舞台俳優を目指していたのですが、声が小さく、恥ずかしがり屋さんだったのです。一年間習った後、思い切って講談の世界に飛び込みました。講談は一人で語るのですから度胸がつきます。声も大きくなり表現力が豊かになりました。日本語のリズムっていいものです。ぜひ、あなたも挑戦してください。 | ||||||||||||||||||
先ず講談とは、講談の講は歴史という意味です。つまり過去の歴史を面白わかり易く講ずる、話をするのが講談(むかしは講釈といっていた)、話をする人が講談師。慶長のころ、赤松法印(お坊さんだと思います)という人が徳川 家康の前で『源平盛衰記』などを読んだのが講釈のはじまりといわれておりますから、五百年以上の歴史があるんです。江戸時代になると殿様や偉い人ばかりではなく、八つぁん熊さんのような庶民を相手に講釈するようになりました。往来の辻に立って話をしたので辻講釈、あるいは町講釈といわれました。長いこと話をしていると客人が疲れるからと長イスを容易し、風除けのついたて、雨が降ってもと屋根が出来、伊東燕晋(いとうえんしん)という講釈師は「私共は恐れおおくも東照神君家康公の講釈を致しますので、聴衆と同席では申し訳なし」と、縦横高き各三尺の高座の上から話をする許可を得て、寄席高座のスタイルになった。 | ||||||||||||||||||
株式会社ヘルスウェイ
2002年の5月から10月まで、健康食品を手がけるさんが、自社の若き営業マンを対象とした「神田香織の話し方教室」を開催してくれました。 |
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一回目「話し方、しゃべり方の基本の基本」 まず、呼吸、発声の基本、活舌練習を体感していただきました。また、メンタルな面では自分に自信を持つこと、自分を好きになることが基本の基本ということを自覚していただきました。「自分は世界一のいい男!」を忘れないでくださいね。あなたは世界中でたった一人しかいない「代えのきかない」人間です。自分で自分を大切にすると他人のことにもやさしく寛大になれるのです。 二回目「すてきな大人になるために」 三回目「人生に感動を」 四回目「はなし上手は商売上手」 五回目「話題の元 ネタを拾おう」 さて、最終回の今回はいままでの教室で学んだ発声法や表現法を実際の講談を例に取り、完全に掌握する総集編です。テーマもずばり「ちょっとだけあなたも気分は講談師」。 |
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という具合です。なんとなくイメージつかんでいただけたでしょうか?特筆したいのは5回目の「都々逸」です。聞き慣れない節回しに挑戦して、生徒さん自らがその場で作った都々逸を披露してくれたのです。いくつかご紹介します。「仕事終わった その後からが 俺の楽しみ さあいこう」「勤めもなれて 手抜きを覚え 初めの頃に戻れない」実感がこもっていますね。「いついつまでも どんなときでも 前に進もう ヘルスウェイ」「民の健康 我らが守る 理念と使命 ヘルスウェイ」“社歌”ならぬ“社都々逸”にしたいぐらいです。こんなのもありました。「月に一回 あなたに会える 僕のあこがれ おりねさん」「おりねがいいと 今日は言い 明日は香織が いいという」。 最終回は数人の方に前に出て張り扇を叩きながら短い講談を実演してもらいました。実に堂々として |
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2006年1月 名古屋 うりんこ劇場で役者さん対象に講談教室
三日間本当にありがとうございました、劇団うりんこの内田です。 やあやあ 我こそは、劇団うりんこにこの人ありといわれる、大谷勇次なり〜。 講談教室レポート |
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